2021年を振り返る
お世話になっております。
みなさまいかがお過ごしでしょうか、浪川です。
前置き
最近皆様からの(書面での)呼び方が73くんとか、73chとかになってきていて、将来新聞に載った時に73ch(45)とかになるのが心配です。
あと、謎にTwitterでMy new gearは遊びの関係の隠語だとか、機材(女の子)の扱いが雑だとか、環境構築わからない女の子に話聞きにいってるみたいなことを言われていますが、風評被害ですね。やめていただきたいです。
73くんは環境構築ができない女の子にもこうしているのだろうか🤔
— 𝙎𝙖𝙣𝙩𝙖 (@_s4nt4) 2021年12月23日
なみくんにはmy new gearっていう伝家の宝刀があるじゃない。
— ω・`)にべべb (@2bbb) 2021年8月3日
そんなこんなで暖かい皆様に囲まれてとても楽しい1年でした。コロナ禍とは思えないくらい楽しい日々を過ごさせていただいたような気がします。 ありがとうございます。
本編
さて、そんなこんなで色々あった2021年を振り返っていきたいと思います。
前半はすでに記事を書いてしまったので詳しくは以下を読んでもらえればと思いますが、仕事面で本当にありがたい機会に恵まれたなという感じです。
7月
初めての国際会議の発表(オンライン)でした。これで初めての主著の投稿からの流れが一通り完結したって感じになりました。うーん、全然ダメだーってなりました・・・ EmojiCam: Emoji-Assisted Video Communication System Leveraging Facial Expressions | SpringerLink
8月
敬愛するevala先生のSSSメ芸受賞記念のお手伝いさせてもらいました!
家で寝るときにちょっとした光の漏れが気になって眠れなくなってきました。
www.instagram.com
9月
弱視者の方の結婚式を研究室でお手伝いしました。 内容的にはカメラ複数台入れて弱視者の方が手元のスマホで映像を拡大してみられるようなオンサイト生中継(Zoom)と、会場内の特定のイベントが起こる場所にスピーカーを入れてあげることでイベントの発生位置と音源が同じになるような仕組みを提供しました。
詳しくは記事を読んでほしいですが、技術の使い方だったり、現実の課題感をちゃんとヒアリングすることだったり、自分の側に引き寄せて考えられるかみたいなことの重要性を感じました。
またまた、evala先生のアルス受賞記念ですね。
この作品は自分はカメラマンからセンサーまわり、空間の作り込みまで色々とやらせてもらえてとても楽しかったです。
evalaさんはじめ、久保さん、2bitさん、rittor國崎さんなど少人数でそれぞれのプロフェッショナルの方に混じってやらせてもらえるの本当にありがたいことだなーと... もっと作品に貢献できるように頑張りたいなと思った次第です。
どうやら、再配信されているらしいのでみんな見てほしいなー
【本日より限定公開】
— See by Your Ears (@evala_SbYE) 2021年12月20日
evalaの空間音響アルバム『聴象発景 in Rittor Base - HPL ver』。国際賞Prix Ars Electronica栄誉賞受賞を記念して今年9月にArs Electronica Festivalで配信したLiveパフォーマンスを、期間限定で再公開!
👇こちらからhttps://t.co/0fhtbex0Xz
1/11(火)8:00まで
鑑賞料:無料 pic.twitter.com/LBTwYeS2l1
11月
TPartyでシブキを作ってました。僕は完全にプロデューサー的な立ち回りで、企画自体はしていないけど、作品を完成させるために奮闘しました。
完全に裏方に回って他の人のやりたいことを完成させるのもやっぱり自分を構成する上では外せない要素の一つであるなと思いました。
我が相方yutaokuyamaと我らがマイメンkyoimaiと共に石川旅行に行ってました。
ただただ楽しかったです(本当に)Reframeもめっちゃ良かったです、良すぎて凹みました...
12月
21_21 design sightでevalaさんの作品をお手伝いさせていただきました。 自分は、ほぼ搬入や吊り込みだったりのノン・クリエイティブワークだったので本当にお邪魔させていただいたという感じでしたが、できはevalaワールド全開で他ではなかなか体験できない感じになっているので、ぜひいってみてください!
こう思うとevalaさん関連は今年だけで6案件もやらせてもらったし、2bitさんに至っては8案件くらい一緒にやったので本当ずっと一緒にやってた気がします。大好きです。楽しかったです!
evalaの新作サウンドインスタレーション『-a』が「2121年 Futures In-Sight」展にて本日より公開!
— See by Your Ears (@evala_SbYE) 2021年12月21日
展覧会最後にある133平米のギャラリー1を丸ごと使い、まるで深海の森林のような音と光の幻想世界を作り出しています。
淡く色が移ろう光の中で、高密度で駆け巡る生命の音たちに是非耳をすませてみて👂 pic.twitter.com/MFGp4Ra22b
大学の授業の一環で、ディジコン制作展2021 -Beyond Internet-をプロデュースさせていただきました。
オンライン展示何やったら面白いかなってことで変なことをやりました。
アーカイブミスってしまい悲しいことになったので、 1月に再展示する流れで今動いています。詳しくはそれ終わってから書こうかなと。
授業でオンライン展示を行っています。
— kosaku ~kawa (@73_ch) 2021年12月19日
オンラインだからこそできる展示を目指して色々と工夫してます。
ちょっと変なことをやっているのでぜひ見て欲しいです!
各作品もそれぞれの個性が出ているのでご注目!
僕はプロデューサーとして企画と細かい部分の実装をhttps://t.co/CWa73iflEm
振り返って
色々とさせてもらってとても楽しい1年になりました。本当に周りの皆様のおかげです、ありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。
いろいろとやらせてもらう中で、自分のやりたいことだったり興味のあることの輪郭が少しばかり見えてきたような気がします。それについてちょっと現時点での覚書として思っていることをまとめておければなと思います。
仕事・制作におけるポジション面
自分は仕事では全然下っ端で周りのプロフェッショナルの方々がいて初めて手伝わせてもらっているという状況が多いですが、一方で個人制作になると自分がマネジメントやディレクションとかでケツ持ちとしてやることが多いです。
自分には圧倒的にこれができるっていうものは特にはないので、仕事においても個人制作においても大体制作における足りない部分やチームの中では誰もできない/やったことがないこと/手が足りないを担当するポジションになることが多いです。自分的にはこの立ち回りは結構気に入っていて、いつもやったことがないことができるので楽しいです。チームがあった時に全体がうまく回るように間を繋いだり、足りない部分を強化していくみたいなことが肌感にすごいあっている気がします。
一方で、これがもっと大きな案件になってそれぞれの役割にプロフェッショナルがいる時に果たして自分の役割などあるのだろうかという不安は拭えないです。
でも、その中で自分が見てきたすごい作品は役割に分けていては考えられない領域というか、さまざまな役割・分野の融合の中で生み出されているものが多いので、自分の中で一つの役割に落ち着いてしまっていいのかという懸念もあります。
今は、そこまで気にせず目の前にあるものをやっていってその度にチームの足りない部分を補っていく、その過程でさまざまなスキルや考え方を身につけていって新しいものを生み出していければなんて気軽に思っています。
テクニカル面での興味・やりたいこと
今年1年の変化としてCGがやりたいことに入らなくなってきました。去年ごろからCGに対する自分の限界は感じてはいたのですが、何個かの理由でCGやりたいっていう気持ちが薄くなってきました。
1個目は今年初めのENDLESSでやっぱりCGで戦っていくことに対してしんどさを感じました。自分は表現としてのCGにほとんど興味がなくて、CGを出すギミックやメディア装置に合わせた演出や使い方の方に興味が強いんだということを、ENDLESSであったりMATのX1を通して実感しました。
2個目には、僕には奥さん(not wife)がいたことです。シンプルに自分がCGで好きな表現は自分より奥さんが作ったものの方が圧倒的に良いものになると思います。出逢いに感謝、一緒に作品を作っていきたいですね。
じゃあ、何やるんだって話ですけど、最近はネットワークとか映像音響周りのプロトコル、伝送技術のあたりの興味が強くなってきました。
仕事とか制作でその辺りをやることが多くていろいろ調べていたところからなんですけど、SMPTEとかRFCを読んだり仮想マシンでネットワーク周りのプロトコルがどのようにやりとりして成り立っているか確認したりするのが楽しいです。
全然、初学者ですけど、久しぶりにちゃんと1から勉強していることもありモチベーション高くやっています。
そんなこともあり、ちゃんとCSの勉強をしたいということもあり卒研配属はDNGではなくネットワーク系の研究室になりました。(引き続きDNGにも在籍して実装まわりなどをやっていきます)
あとは、やっぱりWebは好きです。Webで音鳴らしたり、映像で変なことしたりするのは最高に楽しいですね。
自分自身の制作における興味・やりたいこと
結構僕自身作品をちゃんと出すっていうのがあんまりなかったかもしれないんですけど、やっぱりきちんとメディア装置の特性を生かした表現をやっていきたいなと思います。
最近のディジコン制作展ではWebページのスクロールをDJのスクラッチに変換するページを作ったのですが、どうやって使うかの部分をちゃんと見つめて面白いなと思ってもらえるように頑張っていければと。
また、今年の夏にアート展示論という大学の芸術専門学群の授業を受けたことやevalaさんの設営補助をしたこと、インストーラーの宮路さんの存在を知ったことなどから、展示するという行為自体に興味が湧き始めました。
そのきっかけもあってディジコン制作展ではオンライン展示における展示行為をどのようにして行なっていけばいいのかということに焦点を当てて、プロデュースをさせてもらいました。
平面作品や立体作人の展示行為におけるキャプションや照明で言われていることが、デジタルのインスタレーション作品やパフォーマンス作品では作家や裏方の仕事に言えると思うんですよね。あと、シンプルにケーブルをキメたり、目潰しするのがすごい好きなんですよね。
ちょっと、色々とまとめきれていない部分やここで話すと長くなってしまうので、また記事でも書こうかなと思います。興味や考えがある人はぜひ話しましょう。
まとめ
そんなこんなで振り返りを書いてきましたが、とても充実した1年になりました。
再度、周りのみなさま方には感謝を伝えたいです、ありがとうございます。
中学生、高校生だった自分ももう大学3年が終わろうとしています、、、
コロナで思うようにいかなかった部分もある2年間でしたが、コロナ禍だったからこそできたこともあります。
大学生活の中で圧倒的に自分に変化があったと思います。それは制作や仕事面でもそうですが、人間関係とかプライベート面でも本当にいい人たちに恵まれて生活することができているなと思います。
少しでも恩が返せたらなと思い、これからも日々精進していきたいと思う次第です。
長々と文章を読んでいただき、ありがとうございました。良いお年を!